歯周病について
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にある溝にいる細菌によって根っこの表面と歯ぐきの内側の組織と強固に結びついているじん帯が破壊され、その結果、骨がとけだし、やがては歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気なのです。
症例1
CASE1 非外科療法(45歳 男性)
治療前
主訴:歯ぐきが痛くて磨けない
診断:慢性歯周炎
診断:慢性歯周炎
治療後
特異的歯周病細菌の感染を疑い、PCR法による歯周病原性細菌検査を行い、どの菌に感染しているのかを検査しました。その結果、歯周病原生細菌の感染が明らかになり、その菌に対し感受性の高い抗生物質を内服していただきました。抗菌療法を行うのと平行して専門的クリーニングを行ないました。
症例2
CASE2 歯周治療 非外科療法(68歳)
治療前
左下の奥歯が噛むと痛い。
左下の奥歯のまわりの骨が歯周病が原因でなくなってきているのがわかります。
左下の奥歯のまわりの骨が歯周病が原因でなくなってきているのがわかります。
治療後
非外科的療法にてはぐきの治療及びかみ合わせの治療をしました。骨(歯槽骨)の再生が確認できます。治療期間 約1.5年
症例3
CASE3 歯周矯正治療(67歳)
初診時
前歯の歯並びをきれいにしたいが主訴で来院されました。
X線所見から重度の歯周病が認められます。
治療後
歯周治療終了後に矯正治療を行い、フレアーアウト(前方に移動 した歯牙)した歯列を改善しました。
症例4
CASE4 自家歯牙移植(18歳)
初診時
左下の奥歯が痛みで来院されました。
保存不可能の為、右下の親知らずを左下の奥へ自家歯牙移植する治療計画をたてました。
保存不可能の為、右下の親知らずを左下の奥へ自家歯牙移植する治療計画をたてました。
このように分岐部の骨がかなりなくなっています。
治療後
移植後7年
まだ根未完成の状態の歯を移植したので、現在までは、状態は良好です。
まだ根未完成の状態の歯を移植したので、現在までは、状態は良好です。
症例5
CASE5 歯周再生療法(33歳)
初診時
右下の奥歯が、感染を起こし、痛くて噛めないとのことです。分岐部(根っこの分かれめの所)病変が認められます。
根っこの治療だけでは、骨の反応(治癒)が認められないので、歯周再生療法を併用しました。
治療後
治療後5年
骨の再生が認められます。歯内病変・歯周病双方に原因がありました。
骨の再生が認められます。歯内病変・歯周病双方に原因がありました。
症例6
CASE6 インプラント治療(62歳 男性)
治療前
主訴:右下第二大臼歯が痛くて噛めない
診断:歯根破折
写真は初診時のX線写真
診断:歯根破折
写真は初診時のX線写真
治療後
既存の歯牙を抜歯してインプラント治療をしました。
治療終了時
表側と裏側(舌側)
表側と裏側(舌側)
症例7
CASE7 歯周病治療 咬合調整(64歳 女性)
治療前
主訴:歯が揺れて強く噛めない
診断:この歯に長い期間、異常な外力(咬合圧)が加わったことが原因
診断:この歯に長い期間、異常な外力(咬合圧)が加わったことが原因
治療後
初診より2年後
根っこの治療と咬合調整を行い外力を取り除きました。その結果、揺れていた歯が揺れなくなりました。
根っこの治療と咬合調整を行い外力を取り除きました。その結果、揺れていた歯が揺れなくなりました。
初診より2年5ヵ月
初診より7年4ヵ月
症例8
CASE8 歯周再生外科療法(68歳 女性)
治療前
主訴:左下前歯の歯ぐきがいつも腫れる
診断:咬合性外傷をともなった慢性歯周炎
診断:咬合性外傷をともなった慢性歯周炎
初診時X線写真
治療後
エムドゲインと骨移植による歯周再生外科療法を行いました。現在、経過良好
治療終了後1年7ヶ月
術後3年2ヶ月
症例9
CASE9 歯周再生 外科療法(60歳)
治療前
主訴:硬いものを噛むと痛い
診断:咬合性外傷をともなった慢性歯周炎による骨内欠損
診断:咬合性外傷をともなった慢性歯周炎による骨内欠損
治療後
エムドゲインによる歯周再生外科療法を行いました。現在は、咬合痛は消失
外科終了後1年
治療後歯ぐきも腫れなくなり、歯の揺れも治まり噛めるようになりました。
治療後歯ぐきも腫れなくなり、歯の揺れも治まり噛めるようになりました。
症例10
CASE10 歯周再生 外科療法(33歳)
治療前
主訴:左下の歯ぐきから膿がでて噛むと異和感がある
診断:根分岐部病変(根っこの分かれ目の骨がとけている)
診断:根分岐部病変(根っこの分かれ目の骨がとけている)
治療後
手術後約1年経過時
GTR法による歯周再生外科療法。
GTR法による歯周再生外科療法。
症例11
CASE11 歯周再生 外科療法(44歳 男性)
治療前
主訴:咬むと痛みがある
診断:根分岐部病変
診断:根分岐部病変
初診時X線写真
分岐部(根っこの分かれ目)のところの骨がなくなっています。
分岐部(根っこの分かれ目)のところの骨がなくなっています。
手術時
術後7ヶ月の状態
手術後、月に1回のペースでCO2レーザー(15J)を6ヶ月間照射。
手術後、月に1回のペースでCO2レーザー(15J)を6ヶ月間照射。
症例12
CASE12 歯周再生 外科療法(67歳 男性)
治療前
主訴:右下第2大臼歯(銀歯)が堅いものを咬むと痛い
診断:限局性慢性歯周炎+咬合性外傷
治療:EMD(エムドゲインゲル)による歯周再生外科療法を施術しました。
診断:限局性慢性歯周炎+咬合性外傷
治療:EMD(エムドゲインゲル)による歯周再生外科療法を施術しました。
初診時X線写真
手前の歯との間に深い楔状骨欠損が認められます。
手前の歯との間に深い楔状骨欠損が認められます。
術後約1年のX線写真です。
骨の再生がおこりはじめているのがわかります。このころになると、咬合痛は全くありません。
骨の再生がおこりはじめているのがわかります。このころになると、咬合痛は全くありません。
症例13
CASE13 歯周再生 外科療法(45歳 女性)
治療前
主訴:左下第1大臼歯が揺れて、いつも歯ぐきが腫れた感じがする
診断:広汎性慢性歯周炎(歯周病原性細菌検査 PCR法)にて、PG菌(特異的歯周病原性細菌)を検出
治療:EMD(エムドゲインゲル)による歯周再生外科療法+自家骨移植を施術しました。
診断:広汎性慢性歯周炎(歯周病原性細菌検査 PCR法)にて、PG菌(特異的歯周病原性細菌)を検出
治療:EMD(エムドゲインゲル)による歯周再生外科療法+自家骨移植を施術しました。
初診時X線写真
第2大臼歯との間の骨が大きくなってきているのが確認できます。
第2大臼歯との間の骨が大きくなってきているのが確認できます。
術後1年4ヶ月のX線写真
歯槽骨の再生が確認できます。このころは、違和感等、自他覚症状消失。
歯槽骨の再生が確認できます。このころは、違和感等、自他覚症状消失。